通信を暗号化することでセキュリティを高める技術、VPNについて
VPN(Virtual Private Network)とは?
VPNは日本語に略すと「仮想プライベートネットワーク」といい、インターネット接続とプライバシーを保護する仕組みのことです。
VPNが誕生する以前は、機密情報などを転送する際に専用線(Private Network)を特定の企業や組織に対して用意することで安全を確保していました。ですが、専用線はコストがかかる問題などがありVPNが利用されました。
VPNは、インターネット上に仮想の専用線を用意することで特定の人だけが利用できるようにします。「トンネリング」「カプセル化」「暗号化」を行うことで通信の安全を確保します。
専用線は拠点間の通信は1対1でしか行えませんが、VPNは複数の拠点間で通信が可能です。
(専用線のイメージ)
(VPNのイメージ)
VPNの種類
インターネットVPN
公共のインターネット回線に仮想的な通信トンネルを構築して通信をするものです。
コストが安価なのが特徴です。公共の回線を使用するためセキュリティリスクは上がります。
IP-VPN
公共のインターネット回線を利用しない閉域網のことで、通信事業者と契約者しか通信を行うことが出来ません。通信事業者の閉鎖網を利用した「IPのみ」を使用します。MPLS（Multi Protocol Label Switching）と呼ばれる技術を使うことで、暗号化せずに通信をセキュアにできるのが特徴です。インターネットVPNよりもセキュリティが高いですがコストは高いです。
エントリーVPN
公共のインターネット回線を利用しない閉域網のことで、光回線や携帯回線を利用します。IP-VPNとの違いは、IP-VPNの場合は専用線やイーサーネット回線を使用します。コストが安くセキュリティも高いのが特徴ですが、速度はIP-VPNや広域イーサネットよりも遅いです。
広域イーサーネット
公共のインターネット回線を利用しない閉域網のことで、通信事業者と契約者しか通信を行うことが出来ません。IP-VPNと同様に専用線やイーサーネット回線を使用します。違う点は、IP-VPNは「IPのみ」なのに対して広域イーサーネットは「IP以外」も可能なところです。
オススメのVPN
個人で利用する場合に、オススメなVPNはNordVPNです。59か国以上の5200台以上のサーバーを選択することが出来ます。速度も100Mbps以上でるので速いです。最大接続台数が6台まで対応しており、設定も簡単に出来ます。
パナマを拠点としているため、ユーザーのプライバシーを合法的に保護することが可能です。接続が中断されたときにユーザーを保護するためのカスタマイズ可能なKill Switch（キルスイッチ）機能もあり、インターネットに「リアルIP」が公開されるのを防ぐことが出来ます。
個人でのVPNの利用を考えてる方がいらしたら是非試してみてください。